はじめに

文部科学省からも能動的な学習を目指す「アクティブラーニング」が推奨され、
日本でも課題解決型授業(PBL)が急速に導入され始めました。
しかし、日本の教育現場では、学校教師と生徒のみで完結するチュートリアル型が多く、
民間企業等との連携により実社会が学べる実践体験型は、まだまだ普及が進んでいないのが現状です。
AI-Labは、学生のうちに世の中で求められている実践力を磨く機会を設けることで、
卒業後即戦力となれる人材に成長して欲しいという想いから本授業を企画いたしました。

開催概要

今回は、AI-Labのグループ会社であり、
独自の自然言語処理AI搭載の文章要約AI タンテキのサービスを展開する
株式会社バズグラフの社員になったという設定のもと、
7週間に及ぶ授業の中で、自然言語処置業界に潜在する課題を抽出し、
新規事業の企画提案に挑戦していただきました。
AI-Labは、事業内容をより精緻に知る出資元並びに起業家としての立場で参加し、
ビジネスを考えるうえで必要な視点について助言いたしました。
また、運営として、本授業テーマの決定、プレゼン内容の評価、審査員派遣、表彰状の授与を
AI-Labが担当させていただきました。

審査基準

スケジュール

授業の様子

結果発表

結果発表

最優秀賞

より早く書類に目を通すためのツール

勝藤 智哉/鈴木 佳乃/山西 健介/土屋 弘樹

文章中のキーワードをポップアップ表示させる事で、読者の素早い内容把握を手助けするサービスを提案。

受賞者コメント
文章革命を起こしてしまいました。
新聞の見出しはすぐ読めてしまうのに、本文はちっとも読む気にならない。
一体何の差なのか、それは文字の大きさによるのではないか。…それを文章に適用したら面白くね?
そんな小さなアイデアと、グループ内での本気の対立から生まれたサービス提案です。我々の本気が、全国の人々の助けになると信じています!!
優秀賞

Dendrite
-共に探し、共に育つ-

早川 由莉/松本 武蔵/山口 黎/佐藤 慎平

従来の検索エンジンで起こる「自分の調べたいものが見つからない〜」「余計なものがでてくる〜」というunhappyを解決する、文章での検索が可能な検索方法の提案。助詞、助動詞から文の構造を把握し、主体を判別。さらにユーザーの行動記録を記録することで、意図に合った検索結果を提供します。

受賞者コメント
このプロジェクトは、未だかつてぶつかったことのない課題に激しく揉まれる時間でした。
知識ゼロの状態から始まり、限られた技術のみを利用してアイデアを考え、それを売り込むためにマネタイズやプロモーションに至るまでも調査し決定するという、これまでの自分たちの大学での取り組みのレベルを大きく上回った演習であったと思います。しかし、こうした難しい課題に対してグループで全員が協力しながら無事に発表を終えることができたということはとてつもなく大きな成果であったと思います。
グループ毎に成果物の出来には確かに差があり自分たちも納得しきれていないところもありましたが、そうやって悔しいと感じることができるのは皆が全力で取り組むことができた故であると思います。
間違いなくこれまでで一番難しい演習でしたが、同時に一番得るものがあったプロジェクトでした。
優秀賞

編集タンテキ

江澤 日菜子/三鬼 駿平/濱﨑 明莉/吉原 寿仁也

教員の方々は、何クラスもの授業掛け持ち、課題添削、テスト作成、授業準備、また部活動への参加など日々様々な業務をこなしています。
そこで、その中の一つである「授業準備」「テスト作成」を今あるタンテキの機能を使い、手助けできるサービスを提案。

受賞者コメント
今回初めてサービスのビジネス提案をしましたが、まだ学生で働く人の姿があまりわからない中アイディアを考えるのはとても大変でした。
しかし今回トータルでのビジネス提案をしたことは大きな学びとなりました。グループで何度も集まってアイディアを考えたり、意見を言い合ったりする事の重要性も学ぶことができました。これからも続く演習授業でしっかり生かし、頑張っていきたいです。
優秀賞

確認タンテキ 爆誕

伊藤 祐一郎/増村 光春/原田 能亜/池田 歩未

「あなたの文章、本当に伝わっていますか?」
そう聞かれると、思わずドキッとする人もいるはず。
タンテキの能力の一つ、ニューラルマップを用いた文章構造の「みえる化」により、「間違ってはいない」けれど「読みづらい」文章を一目で確認できるサービスを提案。

受賞者コメント
今回初めて、企業に向けた新規事業の提案に携わらせていただき、実現性やマネタイズなど実際の「ビジネス」としてのアイデア出しを行うのに苦労しました。
しかし、企業の皆様からのご指導を受け、最終的に納得のいく提案ができたと満足しています。
文章作成時に行き詰まった場合は、ぜひ私たちの考えた「確認タンテキ」を使っていただければよいかと!

審査講評

芝浦工業大学 蘆澤准教授
2回目の開催となった今回の授業ですが、昨年度に比較し、より充実した上で全体的な提案の質もさらに向上したと感じました。これもAI-Labさんをはじめとした、関係者の皆様方との連携体制がより強固になったことが大きな要因かと思います。まずはご尽力いただいた多くの方々に心より感謝を申し上げます。今回は「技術シーズからの事業提案」ということもあり、より実務に近いレベルが求められため、正直かなり難しかったです。
ですが最終的には、審査委員の方々から「もうこれ、採用でいいでしょ」という言葉がうっかり漏れ出るぐらいのハイレベルな提案が出てきました。これは教員としてもただただ驚くばかりであると同時に、まさにPBL型授業の真骨頂を見た気がしました。そして何よりも驚いたのは、最終発表後に学生たちが口を揃えて「悔しい!期間が短い!もっと続けたい!」と言っていたことです。教育の立場から考えると、学修における学生の状態として最も良い状態にあると言えます。これは私一人が単体で授業をやっていたら絶対に叶えられない状態だと思いますし、たとえPBL型であっても連携体制やコンテクストの共有が出来ていないと生まれない状態だと感じています。
そういった意味においては、AI-Labさんをはじめとした関係者の方々とよい連携体制が出来ていることを実感すると共に、今後もこの連携体制でさらに面白い取り組みへができたらよいなぁと感じる次第です。
ありがとうございました。
株式会社バズグラフ 林取締役
まずは全7回に渡る授業に意欲的に取り組んでいたただいた学生の皆さん、及び準備段階から何度も打ち合わせさせていただき弊社にとっても大きな価値のある取り組みにしていただた蘆澤先生に改めて感謝申し上げます。 正直なところ、「バズグラフの自然言語処理技術を活用した新サービスの企画」という比較的難易度が高いお題に対して、これほどレベルの高いモノが出てくるとは予想していなかったというのが率直な感想です。 なかには今すぐでも弊社サービスとして実装を検討できるレベルものもありましたし、全体を通しても我々の発想ではなかなか出てこないようなアイデアに触れられたことは、弊社にとっても大変すばらしい機会となりました。 学生の皆さんにとっては、今回のビジネスプランニング経験は、今後のどのようなビジネスシーンにおいても必ず糧になる経験になったのではないでしょうか。 もしかしたら起業家も出てくるのかも!?と期待しています。 数々の素晴らしいアイデア、ありがとうございました!! また次回、次々回と開催させて頂くことを切に願っております!

主催・後援

主催

  • AI-Lab
  • 芝浦工業大学

後援

  • 	株式会社ACパートナーズ
  • BuzzGraph 株式会社バズグラフ